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2級施工管理技士 レポート

ワールドカラー

突如始まった2施工検定試験への道

 2級建築施工管理技士を目指すきっかけは、2年前の2019年7月、弊社代表から呼ばれ、現場施工管理において、「安全性」と「お客様からの信頼性」を向上させるために取得してもらえたら…というお話を頂いた事からスタートしました。
 最初は、あまり深く考えることなく、ためらいもなく、やってみようと引き受けてしまいましたが、弊社の業務内容(主に内装仕上工事)に対して、学習範囲は、地盤の掘削工事から、杭打ち、建物の主要構造部の知識まで必要だったため、分からないことだらけで泣きそうになりました。
 試験は毎年11月上旬で、既に半年を切っている状況だったこともあり、精神的にも重くのしかかるものを感じましたが、そんな自分でも一から覚えられる分かりやすい参考書(絵が豊富なもの、解説が丁寧なもの)を選び、地道に読み、半べそをかきながらも、ゆっくり頭の中に情報を入れる作業から始めました。

 試験は、学科試験と実地試験があるのですが、実地試験が合格率3割ほどと特に難しく、経験記述問題があるところでした。
 現場で施工管理を行った経験を正しく文章で伝えることが求められる問題。その対策を始められたのが、勉強しはじめたのは、9月下旬を過ぎていました...
 学科試験の問題文も何度か読み返し、分からない躯体の建築用語もネットで調べ、画像として認識することで、少しずつ記憶に残るようになっていきました。

 そして、いよいよ試験当日。東京会場は、新宿駅から近くの文化学園大学の校舎で実施されました。
 午前の学科試験は、時間が2時間半あり、問題を2度しっかりと読み返しても45分くらいは余る、たっぷりと時間がある試験でした。
 開始後1時間経った頃、
『退室したい方は出られます。その代わり試験問題用紙は持ち帰らず、机の上に置いて退室してください。』というアナウンスが流れました。
 まだ最後のチェックで一心不乱に挑んでいる最中、このアナウンスは集中の妨げになるのですが、そんな中、席を立つ受験者が2,3割いてびっくりしました。
 試験用紙を持って帰りたい私は、残り時間で3度目の読み返しをして、直感で決めていた答えに不安が芽生えつつも時間が過ぎるのを待つことにしました。

 そして午後の実地試験、午前とは打って変わって、持ち時間2時間、頭フル回転させて回答しなくてはならない試験でした。そんな中でも1時間するとあの集中を妨げるあのアナウンス、大変な問題を解いている中、静かに集中させてくれ!と思っている最中、また席を立つ受験者は2,3割ほどいて、「えっ、もう終わったの?」とさらにプレッシャーがのしかかってきました。
 この実地試験は、自分の脳みそが熱くなるのを感じ、へとへとになるそんな試験でした。

 次の日、学科試験の回答がネットで知らされ、自己採点することができるのですが、ギリギリのラインをいっているのを知っている分、11問一喜一憂する恐ろしい時間でもあります。40問中24問正解で学科試験合格となるのですが、本当にギリギリ24問正解でした。
 しかし、実地試験に関しては、採点できるのは半分くらいです。後は経験記述問題で、質問に対して答えの文章が簡潔に正しくまとまっているかは、2か月以上先の合否通知を待つのみとなります。

 そして、来る2020年の1月末、合否通知がポストに投函され、期待と不安の中、開封しましたが、結果は、学科試験だけ合格、実地試験は40点~59点のB判定、全体の結果としては、不合格でした。

 しかし学科試験を合格したことで、次回のみ学科試験は免除され、実地試験だけを受けることができる!
 2020年8月末、情熱が小さくなっている自分にうっすら気づき、焦って勉強を始めたが、頭に情報が入ってきませんでした。9月中旬になってようやく「今までの半分でいい実地試験のみだ!」 という考えは間違えで、学科試験の知識の土台があってこその実地試験なのだと気付いた頃には時すでに遅しで、2回目の試験結果も見事に不合格でした。

 また、挑むためには、学科試験から勉強をしないといけない...
私の中の情熱とモチベーションは、すでに失っていました。

 

そして、再スタートへ

 すっかり試験のことを忘れかけていた20216月のある日、代表に呼び止められました。
そして、かけられた言葉は、「講習会があれば受けても構わない、今年こそ、何としても合格してもらいたい」それを聞いて、衝撃が走りました。
 一度は閉ざした気持ち、あの時の悔しい想いが沸々とよみがえり、「今年こそ絶対に受かってみせるぞ!」と情熱に再び着火し、メラメラと奮起するのでした。

 そこからは、申し込んだ講習会を計8回受講し、講師の方々から、合格への心得や試験の挑み方など、参考書だけでは学べない、熱い想いをいただいたことが心に残っています。いくつか紹介すると…

・自分がこれ以上勉強できないって思うくらい追い込めば必ず合格できるということ。
4択問題に迷ったら、第一印象を大切にすること。
1次試験の余った時間は、2次試験の経験記述の書き込む練習をすると本番でスムーズに書けること。
2次試験、1問目、問題文を2回読み返す。書き込む経験記述を整理する。そして書き始める前にもう1度問題文を読んで間違っていないか確認してから書き込むこと。
2次試験、最高の方法は、消しゴムを使わないこと。それくらい頭の中を整理して記入する事。

 そして202111月、3度目の試験へ臨みました。
試験中、先生方からいただいた言葉を思い出し、「消しゴムを使わないこと」以外は、実行していきました。

 試験から3ヶ月後の翌年20221月末、合否通知表がそろそろ家に届く日だと思っていた時、一本の電話が会社に鳴り、それは講習会の先生から、『合格していますよ、ネットで発表されていますよ』という電話でした。
とてもトーンの軽い感じで、少し拍子抜けしてしまいましたが、とても嬉しかったことを今でも憶えています。
 それから、数日経って合格通知書を見た時、過去2年間受け取っていた黄色い封筒とは異なり、受かっていることを再認識しました。

 今まで、これといった資格を一つも持っていなかった自分にとって、この試験に合格できたことは自信に繋がりました。
 一度は諦めていた自分に、再び声をかけていただいたこと、その分重圧もありましたが、やればできる精神を培う経験ができた事、代表には感謝をしています。
今後、この経験を活かして、当初の目的である「安全性」を高め、「お客様からの信頼性」を更に構築できるように施工管理を行ってまいります。

これを読まれた方と、どこかの現場でお会いできる日を楽しみにしております!