より使いやすいデザインにする「アフォーダンス」って?

技術・小ネタ 金井 2017/08/30
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アフォーダンス理論は、回しやすい蛇口の形状や、硬貨の形になっている差込口など、物が持つ形や色、材質などが、その物自体の扱い方を説明しているという考え方です。アフォーダンスを考えることが、使いやすく、分かりやすいデザインにつながっていくでしょう。

アフォーダンス理論(Affordance)は、アメリカの心理学者J・J・ギブソンが提唱した、認知心理学における概念です。これは「与える・提供する」という意味の「アフォード(afford)」という言葉から名付けられた造語で、物が持つ形や色、材質などが、その物自体の扱い方を説明しているという考え方です。

アフォーダンスを意識したドアノブ

例えば、ドアノブがなく平らな金属片が付いた扉は、その平らな場所を押せばよいことを示し、引き手のついた引き出しは、引けばいいことを示しています。つまり、その形(デザイン)から使い方(情報)を発見できる、使い方の情報を発信している、という考え方です。

開閉の仕組みを考えられた車のドア

車などの扉では走行中に間違って扉が開かぬように、また小さい子供がいたずらして開かないようにアフォーダンスを逆手にとって設計されています。

身の回りにあるアフォーダンスの事例

自然とゴミの分別を導かれているゴミ箱

↑ 箱の入り口が捨てるモノに近い形で開かれ、自然とゴミの分別を導かれている例

駅看板

↑ グラフィックのカタチにより導かれる看板

誘導看板

↑ グラフィックに規則を与えて導く看板

ボタンを切り替える

↑ ボタンをずらすことで切り替えられる

これからのデザインに求められるもの

人の為になる事を考えて突き詰められた製品は、人間の認知特性からのアプローチで設計されることとなり、使い勝手の良いデザインへと変化します。この考え方はプロダクト製品に限らず、WEB業界のデザインもUIデザインと呼ばれるアフォーダンスと同じ考え方が主流となっています。

UIデザインとは、機器とユーザーとの関係性を使いやすく、わかりやすくデザインする、ということです。抽象的、概念的な意味のほか、機器を手に持つ行動、ボタンを押したり表示を読むこと、さらに、一見のカッコよさも機器とユーザーが接したところで起こりうる関係性の全てがUIと言われます。

このようにデザインのもつ力を考え、使いやすさ、分かりやすさからアプローチすることが、今後デザイナーに広く浸透していくと考えています。

WRITERこの記事の著者

出身地:埼玉県
好きなもの/趣味:登山、クライミング、釣り、ダンス、サッカー
座右の銘:人生1度きり

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