先日、新作の「フルワイヤレスイヤホン」を購入した。

「フルワイヤレスイヤホン」とはコードが一切存在しないイヤホンのことである。
有線のコードイヤホンと違い、充電機能のついたケースから分離されている2つのイヤホンを取り出して左右に装着した後、無線通信規格である「Bluetooth」でスマートフォンやパソコン、音楽プレーヤーと繋いで音声を聴くことができる。

このフルワイヤレスイヤホンで最もメジャーな製品といえばAppleの「Air Pods」 シリーズだろうか。
今回、私が購入したのは、6月に発売されたSONYの新製品である。
私は以前からスマートフォンもSONY製品を買うことが多く、ここ10年で7台購入し、イヤホンも例に漏れず歴代で使用してきたが、今回新作が出ると聞いて発売日前から予約して購入した。

今回購入した「WF-1000XM4」はSONYの「1000X」シリーズの第3世代に当たる。
なぜかこのシリーズには「1000XM2」がなく「1000X」「1000XM3」と続き、「1000XM4」とつけられてはいるものの3代目の製品となっている。

 


 

1作目「WF-1000X」は2017年10月の発売。

当時のフルワイヤレスイヤホンとしては珍しい「ノイズキャンセリング」を備えていた。
「ノイズキャンセリング」は周囲の雑音をマイクで取り込みその逆位相の音をスピーカーから出力することで、音を打ち消して騒音を軽減させる機能で、電車やバス、飛行機などの公共交通機関を利用した際に生じる、乗り物の音や周りの乗客の出す音などの騒音を低減することができる機能である。
既に有線のイヤホンや頭にかけるタイプのヘッドホンなどでは馴染みのある機能だったのだが、フルワイヤレスイヤホンに搭載されたのは希少であり、当時ではオンリーワンの商品であると言えた。
だが、この頃はまだフルワイヤレスイヤホンの黎明期というのもあってBluetooth接続の不安定さや、動画を閲覧したときに生じるラグによる音声の遅延、バッテリーの稼働時間の短さなどがあり、自信を持っておすすめできるものではなかった。

 


 

続く、2作目「WF-1000XM3」は約2年後の2019年7月に発売。

SONYの売りである「ノイズキャンセリング」の強化に加えて、前作の難点であった接続の不安定さ、動画視聴の遅延、バッテリーの稼働時間が伸びたりと前作の不満点を解決する製品であった。
しかし、全てが満足できる商品とは言えなかった。
デメリットとしては本体が大きくなっており、耳からかなりはみ出るため落ちやすくなってしまったり、ケース自体が大きく縦に自立して置くことができないなど、持ち運びに難があった。
また防水機能もなく、夏は汗で故障してしまう恐れもあったため運動などには適していないのが不満な部分であった。

 


 

満を持して発売された3作目「WF-1000XM4」はさらに前作を超えてくる商品であった。

・本体は1回り以上小さくなり耳にフィットする設計で落ちにくくなった。
・ノイズキャンセリング効果、外音取り込み機能が強くなった。
・バッテリーの稼働時間が延長された(初代と比べると3倍以上)
完全防水ではないものの、汗や突然の雨に濡れる程度では故障しないレベルの防水性能を備えている。
・ケースはかなり小さくなり手のひらサイズのコンパクトさでありQi対応のワイヤレス充電にも対応。
・完全ワイヤレスイヤホン初のLDACコーデック対応化が実現された。

進化した部分を並べるだけでパワーアップを実感できるが、現在のものを買い替えてでも購入したくなる部分は「LDAC」に対応したという部分だろう。
「LDAC(エルダック)」はSONYが開発した音声圧縮であり、ワイヤレスイヤホンでもハイレゾ級の音質を楽しむことができる。
iPhoneシリーズではLDACに対応しておらず、Androidも近年のものでないと対応していないため、使えるスマートフォンは限られてはいるが、フルワイヤレスイヤホンが普及しだしてから5年ほどたってようやく有線の音に限りなく近づいたというのが大きなメリットであると言えるし、所有している満足感も高い。

 


 

と、様々な御託を並べてみたが、結局は最新機種を使いたいというのが私の購入意欲を掻き立てた理由である。
イヤホンはスマートフォンとは違い、高くても3~4万円なので買い替えがしやすく、新作が出るとつい手にとってしまう。
スマートフォンのように半年ほど待って安くなってから購入するという選択肢もあるが、値下げ幅も5000円~10000円ほどなのでなるべく早く手にとっておいて次が出るまで長く楽しむというのがベストではないかと個人的には思っているからだ。
まだ買ってから日が浅く満足できるほどのレビューをかけるほどの利用はできていないため、実際に使ってみた感想などはまた後日書きたい。